ぎゅっとカバンのひもを握る私に、返ってきたのは 「お前、やっぱムカつく」 その一言だった。 私は反射的に視線を上げた。 それと同時に、両手を固定されて、塀に押し付けられた。 「な、何っ!?」 あまりに突然のことで、私は一瞬何が起きたのかわからなかったけど…