今日は休日であり、田中と田所とランチに来た。
たまに祝日に3人でご飯を食べて、色々話す。

「瞬工場長さ、優しいんだけど、意外と厳しいライン攻めてくるよね。もう少し生産上げろっていわれても、難しいでしょ。」

田中はこの前の会議での内容を話す。

「そうですね。前の工場長の時は雰囲気は最悪でしたけど、業績みたいなの考えなくて良かったから、その事だけは楽で良かったですね。まあ今の状況が普通だとは思うんですけど笑」

田所も頷く。

「前の工場長元気ですかねー?」
田中は言う。

「まあ元気なんじゃないですか?笑」
田所は興味なさげに返答する。

「そう言えば、谷本くんはどうしてるかな?
なんか谷本くん来てから色々雰囲気変わっていったよね。今どこで何してるんだろ。」

田中は思い出したように話す。
田中達には和真の本性は伝えられておらず、急に仕事を辞めることになったと言われた。
真面目な青年という印象だったから、急に辞めることになったのは驚いた。

「どうしてるんですかね?久しぶりに会いたいですね!
蘭ちゃんはなんか聞いてないの?仲良さげだったじゃん。」

「えっ。知らないですよ。」

蘭は慌てて答える。連絡先は知っているが、連絡はとっていない。最近は母のところにも電話はかかってこなくなっていた。
きっともう忘れられてるんだろうななんて思う。

「いまさらだけどさ、私は谷本くんと蘭ちゃんは両想いなのかなって思ってたのよ。」

「私も思ってました!!いい感じでしたよね??」

田中と田所は盛り上がる。当時は聞けなかったが、もう時効だろうというように話してくる。

「なんでもないですよ!!」
蘭は少し赤くなって答える。

ほんとかな??と田中と田所は笑った。