あなたと運命の番になる

いつもより遅くなったが、昼休憩の時間となる。

蘭はチームメンバーに謝る。

大丈夫!気にするな!とみんなが優しい言葉をかけてくれてありがたく思う。

みんなに謝ったため、蘭は最後に作業場を出ることになる。

「大黒さん、今日一緒に食べませんか?」

作業場のドアの辺りで待っていた和真に声をかけられる。

「えっ、あっ、今日は間違えてしまい、すみませんでした。」

返事になっていないことは分かっていたが、蘭はあわてて頭を下げる。

「ミスは誰にでもあります。気にしないでください。
お昼一緒に食べてくれませんか?」

まっすぐ蘭を見つめる。
その目はなにか探っているように感じる。

「あっ、今日はすみません。失礼します。」

蘭はあわててドアから出ようとした。

和真が先にドアノブをとり、扉を閉めた。

大きな作業場の中で2人きりになる。

「あの、、えっと、、」

蘭は目を見れず、気まずくてなんと言ったらいいか分からない。