あなたと運命の番になる

「田中さん、午前中休みもらってすみません。
午後からお願いします。 」

和真が急いでやってきた。

「全然いいわよ。
今日から大黒さんも復帰してるしね。」

和真は椅子に座って作業を始めようとしている蘭を見る。少し小さくなったように思う。

「大黒さん、調子悪そうですか?」

気になって、田中に聞く。

「そうねー。ちょっとしんどそうよ。
お昼ご飯もあんまり食べてなかったし・・。
せっかく出勤してきてるのに、帰すのもなと思って、午後からは座り仕事任せてる。」

「そうなんですね。」

和真は心配そうに蘭を見つめた。