「蘭、愛してる」

優しい声がする。
Ω(オメガ)だとわかり、私が誰かに愛してもらえる日が来るなんて考えたこともなかった。
彼に出会うまでは。

隣にいるのは私にはもったいないくらい素敵な人。
自信がなかった私にたくさん勇気をくれた。

彼の声を聞けば、私の心は幸せであふれていく。
こんな幸せをくれて、教えてくれてありがとう。

蘭はそう思いながら、彼からの唇を受け入れた。