「僕の邪魔をするなら、例え運命の子でも容赦しない」
「モク!やめろ!俺が代わりになるから、その子を離せ!」
「……今の言葉、本当かな?」
笑ったまま、モクは王史郎を見る。
どこまで本気か、探っているようだ。
王史郎はパチンと指を鳴らし、武器を一瞬で消した。父親は「ほう」と、潔く私を離す。
ドサッ
高い所から降ろされ、私はお尻から着地した。
「言う通りにしたぞ。だから、さゆを傷つけるな」
「お、王史郎……っ」
モクの後ろで、立つ力のない私を見る王史郎。目が合うと、まるで「大丈夫だ」と言わんばかりに、優しく笑ってくれる。
私に走る力があれば、今すぐ王史郎の元へ行くのに……!
「ふふ、人間の味方気取りか。そんなだから、お前はダメなんだよ。僕の崇高な願いを退け、あまつさえ封印しようなんて。
そんな悪い子は、深く深く、眠るがいい」
「!」
巨大な鎌が、王史郎めがけて飛んで行く。というのに、王史郎は全く動く気配がない。むしろ目を瞑って、攻撃を受ける気マンマンだ。
「や、やだ……」



