「さゆ……」
二人の父親だって分かってる。
でも、どうしても納得できない。
「消すとか、倒すとか。そういう方法以外で、二人に罪を償ってもらいたい。絶対、謝ってもらう」
すると、モクの口角がゆらりと上がる。
だけど目は笑っていない。
冷たい視線が、私を射抜く。
「口の減らない子だね、しばらく黙ってもらおうか」
「ッ!」
「さゆ!」
私を助けようと向かってきた王史郎――に向かって、モクは巨大な鎌を出した。躊躇なく、王史郎に向ける。
あんなのに当たったら、死んじゃうよ!
「やめて!」
鎌を持つモクの腕に飛びつき、なんとか進路を逸らす。すると鎌をかわした王史郎の剣が、モクの腕に届いた!
「ぐぁ!」
切られた衝撃で、モクは自分の腕を思い切り振った。腕にしがみついていた私は、なすすべなく離され、壁に叩きつけられる。
「う……ッ」
「さゆ!しっかりしろ、さゆ!」
王史郎が私に手を伸ばす。
だけど、それよりも早く。
モクが私の胸倉をつかみ、無理やり立たせた。



