「なーんで俺を呼ばなかった?ん?」
「それは、あの、イオくんがいてくれたからで」
「へ~、じゃあお前は〝わざわざ契約した俺〟よりも、イオを選ぶわけか?選び放題で、良いご身分なこったな」
「えぇ~……」
王史郎は私を見降ろしたまま「先に風呂に行け」と言った。
私ではなく、イオくんに。
イオくんは「私を優先すべき」って言ってくれたんだけど……
『俺のご主人サマを、こんなにずぶ濡れにさせたイオが、何か言う権利はないよなぁ?』
『……面倒くさそうだから、先にお風呂行って来る』
イオくんの根負けにより――現在。
私は一対一で、王史郎のお説教を食らっている。
これが、超ーこわい。
イオくんがバスルームに入るまでは、王史郎もニコニコ笑っていたんだけど……イオくんがシャワーを浴び始めて一変。
私を椅子に座らせた後、王史郎は真剣な顔でテーブルの反対側へ座った。
「で、正直な所。なんで俺を呼ばなかった?」
「それは……」
「俺って、そんなに信用ないか?契約までしてるのに?」



