双子のボディーガードは最強吸血鬼と最恐騎士!?



「ん?何か言った?」

「別に」


イオくんが家に帰ってきてくれるのが嬉しくて、土砂降りの雨に負けない声量で喋っていたら……イオくんが何て言ったか聞こえなかった。なんとなく「王史郎」って聞こえたような……。


「あ、そっか、早く王史郎に会いたいんだね!って言っても、まだ王史郎は授業中だし……。お互い濡れちゃったからさ、先にお風呂とか済ませちゃおうよ。その内、王史郎も帰ってくるよ」

「ねぇ。さゆって、俺をブラコンとでも思ってる?」

「違うの?」

「……ふっ、さぁね」


口の端が僅かに上がったイオくんに、心が癒される。素直じゃないけど、ちゃんと顔に「楽しみ」って書いてあるんだもん。

ねぇイオくん、私も楽しみだよ。
王史郎、今日はどんな料理を作ってくれるだろうね。

私の嫌いなトマトを今日も盛ってくるかな?
そうしたらイオくん、もらってくれるかな?

あぁ、ダメだ。
想像したら、口元がにやける。

……いや。ダメじゃない、か。

だって、初めての「三人ご飯」だよ?
浮かれていいに決まってる!