「ちゃんと私を、守ってよ!」
「!?」
私の発した言葉が、光る紐となって宙を泳ぐ。
どこへ行くかと思えば、目の前にいる王史郎の首をグルリと一回りした。そして輪になった後、いっそう光って消え失せる。
「なに、今の?」
「さゆ!」
何が何やら、ポカン顔の私。王史郎も同じなのか、どこか焦っている。
私の手を握り、自分の体へ引き寄せる。バラの香りがふんわり漂い、こんな状況なのに癒される。
だけど、どこからか急に、ドスのきいた声が轟く。
もちろん、王史郎だ。
「……下がれ」
「え?」
「こんな奴らにお前を渡しはしない。静かに見てろ。絶対に動くな。
お前に傷がつくのは、見てられないからな」



