『そうしてあげたいのは山々なんだけど、魔女としての仕事が残っているのよ。だから迎えに行くのは、もう少し先になるかしらね☆』
その時、お母さんが私にバチンッとウィンクをした。
んん?……え?
まさかお母さん、私に気を遣ってる⁉
私が王史郎のこと好きだと思ってる⁉
水から出た魚のように、口をパクパク動かす。そんな娘をクスリと笑った後、お母さんは王史郎と話を続けた。
『王史郎くんたちには迷惑をかけると思うけど、さゆを頼んでいいかしら?モクが戻って来るまでの間、私たちもコッチで赤い宝石のことを調べておくわね』
「もちろん大丈夫です。俺も、さゆと一緒にいたいので」
「⁉」
サラッと爆弾発言をかます王史郎。
言葉の意味、分かってる?
恥ずかしいこと、平気で言えちゃうんだ⁉
目をグルグルさせ、のぼせた私を見て。お母さんが「あらあら」と口に手を添える。
「若いっていいわね~」と笑う後ろで、お父さんは白目をむいていた。今にも泡を吹きそうなんだけど、大丈夫かな……。



