傷ついた顔を見ていられなくて、両親が見ていることも忘れて王史郎に詰め寄る。すると王史郎の頬が、だんだん赤く色づいていく。
「さゆ……もう、いいから……っ」
「……あ」
二人で姿勢を正し、再び画面に向き直る。すると写っていたのは、お母さんではなくお父さんだった。
『王史郎くん。失礼だが、今その家に住んでいるのは、君とさゆの二人だけかい?』
「あと、たまに双子のイオがいます」
『若い男女が、三人で!』
目つぶしでも食らったように、お父さんは顔を覆う。そして、とんでもない事を言い始めた!
『母さん、さゆが心配だから、今すぐ日本へ行こう』
「え!」
声を上げた私を見て、お父さんの目がキラリと光る。
『このままじゃダメだと、お父さんの本能が言ってるんだよ!だから今すぐ迎えに行こう、早く早く!お父さんは、もう準備万端だよ⁉』
だから早くテレポートを使って!と叫ぶお父さんを押しのけ、再びお母さんが画面へ移る。



