「イオが、騎士団に全ての事情を話した。モクは愛する妻を亡くし悲しみに暮れた結果、俺に禁忌をほのめかし赤い宝石を生み出した――ってな。
驚くことに〝宝石を壊すことで全ての罪を許す〟と言ってくれたらしい。騎士団にとって赤い宝石は目の上のタンコブだから、それさえ消えてくれればいいんだと」
目の上のタンコブ……確かに。
吸血鬼に赤い宝石が渡ったら、敵が強くなって大変なことになるもんね。
「あと、家は完璧に直ったから、もう普通に過ごせるぞ」
「へぇ⁉」
悲惨な状態だった、あの家が〝直った〟⁉
ボコボコの穴だらけで、所々コンクリートが剥き出しだったのに⁉
ビックリ仰天な私の顔を見て、王史郎は吹き出す。
「〝ある人〟が、手を貸してくれたんだ。会ってみるか?」
「ある人?」
王史郎からスマホを渡される。見ると、既に「発信中」の画面になっていて……え。私、寝起きだよ⁉
「むり!出られないよ!」と王史郎に言っても、スマホを突き返される。うぅ、どうやら私が話さないといけないみたい。
すると、画面がパッと変わる。
写っていたのは……



