ボボボと顔を赤く染めた私の頭は、もう沸騰状態。
でも至近距離に王史郎のかっこいい顔があるし、ドキドキしすぎて目が回っちゃいそう!
そんな私の混乱に気付かないらしい。
王史郎は、構わず話を続けた。
「さっきさゆが言ってくれたこと、ぜんぶ嬉しかった。一緒に戦うとか、俺が必要とか――思えば俺って、一人で寂しかったのかもな」
ハハと笑う王史郎が、寂しそうに揺れている。
初めは、グラグラ。
次第に、グラングラン。
……ん?
王史郎、なんで揺れてるの?
ここで、朝起きた時のことを思い出す。
確か、風邪薬を取りに行こうと部屋を出た時、モクに会ったんだっけ?
――あぁ、そうだ。
私、風邪引いてたんだった!王史郎が揺れてるんじゃなくて、私がフラフラしてるんだ!
「さゆとケンカして、部屋に一人になって思ったんだ。さゆと離れることほど、嫌な事はないなって――もう二度と、ケンカしないって約束する。
だからさゆも、俺のそばから離れるな。
俺は、さゆがいないとダメらしい……って。
おい、さゆ?」
「も、もうだめぇ~……」
「は?こんな時に……おい、しっかりしろ!」
さゆ――!



