「あった!」
駆け寄った先には、机上に置いたままのオムライスがある。昨日、王史郎が作ってくれたご飯だ。
「良かった~、無事だった!」
無傷のオムライスを見て、ホッと胸を撫で下ろす。王史郎が書いてくれた「ゴメン」の文字も、ちゃんと残ってる!
「ゲ……さっきの戦いで痛んでるんじゃね?やめとけよ」
「大丈夫!王史郎のスマホで写真を撮った後に、ぜーんぶ食べるよ!ごめんって謝ってくれたの、嬉しかったし」
「さゆ……」
眉を下げた王史郎が、一歩、また一歩と私に近づく。
「昨日は悪かった。頭ごなしに怒りすぎた。
昨日は、さゆがイオと仲良く帰って来たり、さゆがイオの制服を着てるのがムカムカして……嫌だったんだよ」
「え、それって……」
王史郎の青い瞳と目が合う。窓から入る日光で、「青」は眩しいほどキラキラ光っている。
そのキラキラは、私の胸の中にも降ってきて……トキメキが、どんどん積もった。
だってさ、さっきの王史郎の言葉。
勘違いじゃなければ、ヤキモチだよね?
それに、さっき頬にキスされたし、戦いが終わったら聞いてほしいことがあるっていうし!
一体どうしちゃったの、王史郎!



