『今のは……』
『く、クク――アハハ!やった!成功だ!』
不思議に思っていると、いきなり高笑いが響いた。禍々しい笑い方をしたモクに、二人は目を開いて驚く。
『赤い宝石、やっと手に入れた!この作り方は、やっぱり正しかったんだ!』
『父さん、赤い宝石って……?』
怪しい笑みをしたモクに、震えながらイオくんが尋ねる。
『それを手に入れれば強くなれるという、最強の宝石さ。僕はずっと探していたんだ。そして、やっと手がかりを見つけた。でもね、一人じゃ作れなかったんだよ』
『まさか……っ』
王史郎の目が、グッと濃くなる。燃えているように、ゆらめいてさえ見える「青」。それは怒りへ変わり、王四郎の声を震わせた。
『崖が崩れやすいようにしたのも、山火事を起こしたのも、さゆをこんな目に遭わせたのも……。宝石を作るために、父さんが仕組んだ事なのか?』
『そうだよ。実験体が必要だったんだ。さっきも言っただろう?〝一人じゃ作れなかった〟って。ケガ人と、騎士団と、吸血鬼が必要だったんだ。
お前たちのおかげで、全てうまくいった。あとは、その子から宝石を奪うだけだ!』



