だって今の話だと……
王史郎は昔、騎士団だったって事?
でも今は、吸血鬼だよね?
あぁ、ワケが分からない。
どうして王史郎は、騎士団から吸血鬼になったの!?
すると私の体の色が、スゥと青くなっていくのが分かる。出血しすぎて、青白くなってるんだ。呼応するように、二人の顔色も悪くなる。
『お、王史郎!さゆ、良くなってない!』
『くそ、何が原因なんだよ!』
慌てる二人。
すると背後に現れた、大きな人物――モクだ。
『その子を助ける方法はある。
吸血鬼の吸血と、騎士団の治癒。これを同時に行えばいいんだ』
「でも」、と王史郎。
『いま吸血鬼は、ココにいない。いたとしても、敵である俺ら騎士団の命令を聞くわけない』
『諦めちゃダメだよ、王史郎。吸血鬼がいないなら――作ればいいんだ』
『作る……って。それは禁忌だろ!?』
キッと、王史郎の目が鋭くなる。
隣にいるイオくんも同じだった。



