双子の妹に幼馴染である婚約者を奪われたので、次期国王とされている殿方と結婚いたします。

「こちらで陛下がお待ちです。」



大きな扉が開き、そこの奥には陛下と皇后様が座っていた。



「お初にお目にかかります。
リア・ヘインズでございます。」

「まぁ…その髪。」

「噂には聞いていたが初めて見るな。」

「もし不快でしたらお望みの色に染めることも可能です。」

「そのままで十分美しいわ。
私はカレンでございます。」

「わしより先に名乗るんじゃない」

「あら失礼。つい」

「クレイアン・シャルディアだ。
こちらに移った旨は聞いておる。なんとも不愉快な内容じゃった。」

「えぇ。ほんとうよ。
実の妹に婚約者を略奪されるだなんて。」



内容をすべていられているようだわ。
ここでも実家と同じ扱いを受けてしまうのかしら…



「長距離の移動で嬢もつかれたであろう。
今日はゆっくりと体を休めるがいい。本題については明日ゆっくり話をしよう。」



そして謁見は終わった。
ゼウスが客室に案内をしてくれた