私に三次元の恋なんてありえない

階段をのぼり終えると、そこにはたくさんの屋台があった。



その中でも先輩がじーっと見つめていたのが




「先輩、金魚すくいやりたいの?」



金魚すくいだった。




「あっ…やぶれた」




「ふふっ、一ノ瀬くん下手なんだね」



先輩が初めて笑った。

その顔がかわいくて、誰にも見せたくないと思った。