『流王学園物語1』氷の魔女の愛し方

「急にすまない…。だが、入寮手続きを
 しなければならなかったんだ」

入寮手続き??

「えっと…私はもう寮に入っていますが?」

「いや、二人ようのだ。正確に言えば、使用人も入れる四人部屋だ」

そ、そんなのがあるの??

「なので、なるべく早く行かなければならないんですよ。綾香さま」

えっと…誰かしら??

「申し遅れました。
 私は西園寺琉斗(さいおんじりゅうと)。
 葵さまの従者です。よろしくお願いいた
 します。それと、葵さまとの婚約、おめで
 とうございます」

「あっ、はいこちらこそよろしくお願い
 します!」