海と少女

「とりあえず、
 暖まろうぜ!」



信也も寒いのか
暖房を探す。

古いストーブを
見つけた。

畳の部屋にあがると
コタツもあった。

とりあえず
コタツに入る。



荷物は車に乗せたままだけど、もう取りに行く気なんかなくなった。

外は木枯らしの音がする。

ふたりとも
無口になった。



「あ、もしかして」