「その子のおかげで、スイーツが大好きだと再認識でき、甘党であることにまた自信を持てるようになった。だから、父さんの会社では扱っていないお菓子専門の輸入会社を設立しようと決心した。いずれはコーヒーなども扱い、カフェを開きたいと思ってね。だから今の俺と会社がある。あとね、その子と約束したんだ。彼女が大きくなったら……」
あぁ、雅さんが私の王子様でありお兄ちゃんだったんだ。この数ヶ月間そばにいて、なんで気が付かなかったんだろう?
私の目から次から次へと溢れる涙が止まらない。ただ彼を見つめながら泣いている私の目元を、優しくティッシュで拭ってくれる。
「ぅ、み、雅さんがあの時の?」
「うん、また会えて嬉しいよ、俺の可愛いお姫様」
再び泣き始めた私は、彼の膝の上に座らされ、抱きしめられた。
「美愛ちゃん、これから一番大事なことを話すから。あの日の君の存在は、俺にとって非常に大きなものだった。それに初めてできた彼女とのことで、今まで女性に対して冷めた気持ちを抱いていたと思う。これまでの関係はすべて後腐れのないものだった。いつも寄ってくる女性たちは、俺自身のことよりも家柄や社長夫人という肩書を求める人ばかりで、次第に嫌気がさしてたんだ。そんな時、また君に出会えた。初めはいつも通り、この子もすぐにクビになるんだろって」
雅さんは、見上げる私の額にキスを落とす。
「でも、君はいい意味で俺の予想を裏切ったんだ。今までで最も仕事ができるし、仕事がしやすかった。君を知れば知るほど、素の自分でいられる。温かい気持ちになれて、それが心地よかった。昨日帰宅して家に君がいないことに気づいたとき、心に大きな穴が空いた。外に探しに走っているとき、頭に浮かぶのは一緒にいたときのことばかりで、君を、美愛ちゃんを失いたくない、ずっと俺のそばにいて、笑っていてほしいという気持ちだった……。昨日、会社でのこと、本当は涼介が君を詰問するはずだった。だけど、君の泣いている姿を他の男に見せたくなかった。たとえそれが親友の涼介であっても。昨日の出来事があったばかりで信じられないかもしれないが」
雅さんは私を彼の隣に座らせ、両手を取り、見つめる。
「俺は美愛ちゃんを愛してる。これからもずっと俺のそばにいてほしい」
あぁ、雅さんが私の王子様でありお兄ちゃんだったんだ。この数ヶ月間そばにいて、なんで気が付かなかったんだろう?
私の目から次から次へと溢れる涙が止まらない。ただ彼を見つめながら泣いている私の目元を、優しくティッシュで拭ってくれる。
「ぅ、み、雅さんがあの時の?」
「うん、また会えて嬉しいよ、俺の可愛いお姫様」
再び泣き始めた私は、彼の膝の上に座らされ、抱きしめられた。
「美愛ちゃん、これから一番大事なことを話すから。あの日の君の存在は、俺にとって非常に大きなものだった。それに初めてできた彼女とのことで、今まで女性に対して冷めた気持ちを抱いていたと思う。これまでの関係はすべて後腐れのないものだった。いつも寄ってくる女性たちは、俺自身のことよりも家柄や社長夫人という肩書を求める人ばかりで、次第に嫌気がさしてたんだ。そんな時、また君に出会えた。初めはいつも通り、この子もすぐにクビになるんだろって」
雅さんは、見上げる私の額にキスを落とす。
「でも、君はいい意味で俺の予想を裏切ったんだ。今までで最も仕事ができるし、仕事がしやすかった。君を知れば知るほど、素の自分でいられる。温かい気持ちになれて、それが心地よかった。昨日帰宅して家に君がいないことに気づいたとき、心に大きな穴が空いた。外に探しに走っているとき、頭に浮かぶのは一緒にいたときのことばかりで、君を、美愛ちゃんを失いたくない、ずっと俺のそばにいて、笑っていてほしいという気持ちだった……。昨日、会社でのこと、本当は涼介が君を詰問するはずだった。だけど、君の泣いている姿を他の男に見せたくなかった。たとえそれが親友の涼介であっても。昨日の出来事があったばかりで信じられないかもしれないが」
雅さんは私を彼の隣に座らせ、両手を取り、見つめる。
「俺は美愛ちゃんを愛してる。これからもずっと俺のそばにいてほしい」



