お菓子の国の王子様〜指切りした初恋は御曹司の溺愛プロポーズへ〜

「わ、私も同じ気持ちです。でも、一つ聞きたいの。雅さんが愛してくれるのは、私があの時の女の子だから?」

「美愛ちゃんがあの時の女の子だったのは、嬉しいボーナスだよ。俺は一緒に生活して、君なしではいられないと感じ、愛していると思った。美愛ちゃんは、俺があの時のお兄ちゃんだから?」

「今までの私の世界には、あの日のお兄ちゃんだけが存在していたの。自分でも情けないと思うけど、あのお兄ちゃんは私の王子様であり初恋だから。

でも一緒に過ごすうちに、自然体でいられたし、とても安心するの。知らないうちに雅さんのことを意識しちゃって。それに、抱きしめられるとすごくドキドキして、離れたくないと思っちゃう」

「じゃあ、俺たち両思いだね?」


私はこくりとうなずいた。


「美愛ちゃん、俺は君を手放したくない。君を俺だけのものにしたい。本当はシチュエーションを考えるべきだけど、今の俺にはそんな余裕がないんだ。すぐにでも君の返事が欲しい。花村美愛さん、俺と結婚してください」


えっ……えっ?

今、結婚って言った? 

これってプロポーズだよね? 

本当に? 

まさかドッキリなの? 

ど、どうしよう、嬉しすぎる!


突然のことでパニックになっている私に、彼はもう一度言ってくれた。


「花村美愛さん、君のすべてを受け止め、守ります。だから、これからもずっと俺のそばにいてください。俺を君のそばにいさせてください。そして、二人でお菓子屋さんを開き、俺たちの子供の父さまが俺で、君が母さまになってください」


ちゃんと覚えていてくれたんだ、あの時の約束を。


「わ、私でいいの? 本当に私でいいの?」

「ああ、美愛ちゃんがいい。君じゃなきゃダメなんだ」

「でも私には何の取り柄もないし」

「俺にとって美愛ちゃんは、幸運を運んでくれる天使なんだよ。最初に会った時も、秘書として再会した時も、そう感じている。俺は君からたくさんのものをもらっているんだよ」

「私もずっと雅さんと一緒にいたいです。私を雅さんのお嫁さんにしてほし……」


言い終わる前に、唇に柔らかくて温かい感触を覚えた。それが雅さんの唇だと気づくまでに、数秒かかった。ただ触れるだけの口づけなのに、愛する人とのキスがこんなにも満たされた気持ちにさせてくれるなんて。大好きな人とのファーストキスだった。




この日から、私たちは雅さんのベッドでただ抱きしめ合いながら一緒に眠っている。もちろん、プードルの『Bon Bon』も一緒に。