お菓子の国の王子様〜指切りした初恋は御曹司の溺愛プロポーズへ〜

翌日のお昼。

今朝から社長は、すでに3杯目のコーヒーを飲んでいた。

その時、大和副社長が紙袋を手にして現れた。


「美愛ちゃん、悪いけどお茶を三人分お願いできる?」

「お客様でしょうか?」

「違うよ、僕たち三人分だよ」


副社長は社長室にいる私たち三人を指差した。

お茶をローテーブルに置くと、副社長は無理やり座らされた社長の隣に腰を下ろした。そして、紙袋の中身をテーブルに並べ始める。


「さあ、美愛ちゃんもお弁当を持ってきて」


副社長に言われた通り、ランチバッグを手にして彼らの前に座った。


「今日は美愛ちゃんがおにぎりを作ってきてくれたから。ねっ、美愛ちゃん?」


うなずきながら、社長の前におにぎり2個とおかずの入ったお弁当箱、豚汁の入ったスープジャーを置いた。社長が食べやすいよう、おかずはすべて一口サイズにしてある。

甘い卵焼きはもちろん、プチトマト、ブロッコリー。

アスパラの肉巻き、蓮根のきんぴら。

疲れている時は甘いものが食べたくなるから、デザートにはプチシューと洋梨も添えた。

どうしようーー
勝手なことをして怒られるかな。

目の前のお弁当を見て、社長が目を見開く。


「これ、俺が食べてもいいの?」

「は、はい、どうぞ。お口に合えばいいのですが」

「いただきます」


言うや否や、社長は無言で食べ進めた。

私も自分のお弁当を開ける。おにぎり以外は同じおかずだ。お稲荷さんをたくさん作ってきたので、テーブルの真ん中に置いた。


「美愛ちゃん、僕もお稲荷さんを食べてもいいの?」


お稲荷さんから目を離さずに聞く副社長。


「はい、よろしければ社長も副社長もどうぞ」