何か失礼をしたと思った美愛は、謝罪をする。
「も、申し訳ございません。大変失礼いたしました。」
頭を深く下げる。
「あはは、気にしないで! 花村さんが謝る必要はないからね。もう一つだけ聞いていい? これは社長の西蓮寺からの質問なんだ。花村さんがうちの会社で今後取り扱ってほしい商品はある?」
「フランスMeuhのキャラメルを取り扱っていただきたいです」
即答した美愛は、大和にじっと見つめられ、何か間違ったことを答えてしまったのではないかと不安に駆られた。
「花村さん、Meuhのキャラメルを知ってるの?」
「は、はい。幼い頃から大好きで、大切な思い出があります」
「今はいくつだっけ?」
「22歳です」
「小さい頃に日本にいたのは何歳の時?」
「えっ? ご、5歳の秋に一時帰国し、数年間過ごしました」
しばらく美愛を見つめながら考えていた大和は、にっこりと笑いながら、書類の入った封筒を差し出した。
「花村さん、いつから始められる? 僕としては、明日からでもお願いしたいんだけれど」
「あ、あの……」
驚いている美愛に、大和が続ける。
「うん、採用決定だよ」
「あ、ありがとうございます。明日からよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね。この封筒に入っている書類はできるだけ早く人事に提出して。そうだな、金曜日までだからあと2日ね」
雅が会社に戻ってきたのは、終業後の午後6時。
防音効果のある第1会議室に、ブレーン8(エイト)が集まっている。
ブレーン8とは、慶智大学卒の後輩たちで構成される各部の部長5人、副社長の大和、顧問弁護士の伊集院涼介、そして社長の雅を指す。
「も、申し訳ございません。大変失礼いたしました。」
頭を深く下げる。
「あはは、気にしないで! 花村さんが謝る必要はないからね。もう一つだけ聞いていい? これは社長の西蓮寺からの質問なんだ。花村さんがうちの会社で今後取り扱ってほしい商品はある?」
「フランスMeuhのキャラメルを取り扱っていただきたいです」
即答した美愛は、大和にじっと見つめられ、何か間違ったことを答えてしまったのではないかと不安に駆られた。
「花村さん、Meuhのキャラメルを知ってるの?」
「は、はい。幼い頃から大好きで、大切な思い出があります」
「今はいくつだっけ?」
「22歳です」
「小さい頃に日本にいたのは何歳の時?」
「えっ? ご、5歳の秋に一時帰国し、数年間過ごしました」
しばらく美愛を見つめながら考えていた大和は、にっこりと笑いながら、書類の入った封筒を差し出した。
「花村さん、いつから始められる? 僕としては、明日からでもお願いしたいんだけれど」
「あ、あの……」
驚いている美愛に、大和が続ける。
「うん、採用決定だよ」
「あ、ありがとうございます。明日からよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね。この封筒に入っている書類はできるだけ早く人事に提出して。そうだな、金曜日までだからあと2日ね」
雅が会社に戻ってきたのは、終業後の午後6時。
防音効果のある第1会議室に、ブレーン8(エイト)が集まっている。
ブレーン8とは、慶智大学卒の後輩たちで構成される各部の部長5人、副社長の大和、顧問弁護士の伊集院涼介、そして社長の雅を指す。



