お菓子の国の王子様〜指切りした約束から婚約まで〜花村三姉妹   美愛と雅の物語

そう、知り合った時から、ようちゃんはいつも、私の考えや思っていることを聞いて尊重し、応援してくれる。

明日どんな結果になろうとも、私は私でいいんだ。





夕方から口数も食欲も少なくなった私を気遣ってくれたのか、日曜日の当日、ようちゃんの提案でミッドタウンにあるフルーツパーラーへフルーツ食べ放題に行くことになった。

彼女が予約をしてくれたらしい。

ここのフルーツはすべてみずみずしく、果汁が口の中で溢れ出す。

大好きなフルーツサンドを最後に堪能し、私たちは話し合いの場であるホテル9(クー)へ向かう。

あの日、私と一緒に目撃した仁さんが、この場を設けてくれたのだ。





このホテル9(クー)に初めて来たのは、初夏だったかな? 雅さんに誘われて、一緒にケーキ食べ放題に行った。あの桃ちゃん、美味しかった。この素敵な場所には、楽しい思い出だけが詰まっていてほしかった。

ホテル9(クー)は、内外ともにクリスマスデコレーションで飾られ、一層華やかな雰囲気をかもし出している。エントランスロビーの中央には、金曜日にはなかった大きなクリスマスツリーがあり、人々が微笑みながら写真撮影している。

仁さんがロビーで待っていてくれたので、私たちはホテル内の社長室隣の会議室へ案内してもらった。





会議室にはすでに皆が揃っており、テーブルを挟んで雅さん、見知らぬ男性、そしてあの女性が。横には大和副社長と仁さんが座り、私たち3姉妹は雅さんたちの前に席をつけた。

2日ぶりに会った彼。少しやつれた様子で、目の下にはクマができ、ヒゲも伸びている。


この場の雰囲気、やっぱり嫌だな。
早く終わらせたい。


圭衣ちゃんとようちゃんの間に座っている私。最初に声をかけてくれたのは、大和副社長だった。


「美愛ちゃんが無事でよかった。これから誤解を解いていこうね」