苦笑いを浮かべた仁さんが、話を続けた。
「俺たちみんな、雅と姫ちゃんの出会いの話を知っているし、あの時の出会いが悩んでいた雅を大きく変えたことも知っている。
だから、大和から新しく来てくれた秘書の子が雅が昔出会った姫ちゃんだと思うと聞いた時、自分のことのように嬉しかった。それに、君といるとよく笑うし、穏やかな表情になる。俺は雅と姫ちゃんがこの先も一緒にいると思う。そうであってほしい。
あのさ、姫ちゃんのもう一人のお姉さん……」
仁さんは少し離れた場所で雅さんと話をしているようちゃんを一瞥する。
「えっ、ようちゃんですか?」
「うん。彼女には恋人がいるのかな?」
少しはにかんだ表情で尋ねてくる仁さんの声が、少しうわずったように聞こえた。
「うーん、半年前まではよく彼氏のことを話題に出していたけれど、最近ではさっぱり……って、えっ--!?」
「一目惚れって本当にあるんだね。姫ちゃんはどう思う? 俺と彼女のこと」
「ありです、ありですよ! 私、仁さんのこと応援します! 大好きなようちゃんは圭衣ちゃんと同様に頭が良くて仕事もできる、私の憧れなんです。それと同時に、双子のような片割れであり、一番信用できて何でも話せる存在でもあります」
「そっか。ちょっと頑張ってみようかな。でも、こんなおじさんじゃ相手にされないかも?」
「何を言っているんですか、雅さんに加えて仁さんまで! 仁さんはおじさんではありません。仁さんと雅さんがおじさんなら、うちの父さまはオッチャンですからね」
四人で会議室に戻り、雅さんが私たちの決めたことを伝えた。圭衣ちゃんには大泣きされ、自分が紹介した人のせいで私が苦しんだことを謝られた。
圭衣ちゃんは何も悪くないのに。
ちらっと先ほどのいよりさんを見ると、目がうっすらとピンク色になっていた。それ以上に驚いたのは、左頬が手の形で真っ赤になっていたこと。私とようちゃんが退室した後、圭衣ちゃんがぶちギレてミーティングテーブルを這い回り、いよりさんに平手打ちを食らわせたらしい。しかも2回。
さ、さすが圭衣ちゃん……マジでヤバい!
「俺たちみんな、雅と姫ちゃんの出会いの話を知っているし、あの時の出会いが悩んでいた雅を大きく変えたことも知っている。
だから、大和から新しく来てくれた秘書の子が雅が昔出会った姫ちゃんだと思うと聞いた時、自分のことのように嬉しかった。それに、君といるとよく笑うし、穏やかな表情になる。俺は雅と姫ちゃんがこの先も一緒にいると思う。そうであってほしい。
あのさ、姫ちゃんのもう一人のお姉さん……」
仁さんは少し離れた場所で雅さんと話をしているようちゃんを一瞥する。
「えっ、ようちゃんですか?」
「うん。彼女には恋人がいるのかな?」
少しはにかんだ表情で尋ねてくる仁さんの声が、少しうわずったように聞こえた。
「うーん、半年前まではよく彼氏のことを話題に出していたけれど、最近ではさっぱり……って、えっ--!?」
「一目惚れって本当にあるんだね。姫ちゃんはどう思う? 俺と彼女のこと」
「ありです、ありですよ! 私、仁さんのこと応援します! 大好きなようちゃんは圭衣ちゃんと同様に頭が良くて仕事もできる、私の憧れなんです。それと同時に、双子のような片割れであり、一番信用できて何でも話せる存在でもあります」
「そっか。ちょっと頑張ってみようかな。でも、こんなおじさんじゃ相手にされないかも?」
「何を言っているんですか、雅さんに加えて仁さんまで! 仁さんはおじさんではありません。仁さんと雅さんがおじさんなら、うちの父さまはオッチャンですからね」
四人で会議室に戻り、雅さんが私たちの決めたことを伝えた。圭衣ちゃんには大泣きされ、自分が紹介した人のせいで私が苦しんだことを謝られた。
圭衣ちゃんは何も悪くないのに。
ちらっと先ほどのいよりさんを見ると、目がうっすらとピンク色になっていた。それ以上に驚いたのは、左頬が手の形で真っ赤になっていたこと。私とようちゃんが退室した後、圭衣ちゃんがぶちギレてミーティングテーブルを這い回り、いよりさんに平手打ちを食らわせたらしい。しかも2回。
さ、さすが圭衣ちゃん……マジでヤバい!



