「高校1年生の時、帰宅途中に迷子の女の子に出会った。面倒だと思い、関わらないようにしようと考えたんだ。でもその子と目が合った瞬間、守ってあげたいという気持ちが湧いてきた。彼女はとても美しい子で、おそらく5、6歳くらいだったと思う。とてもきれいな目をしていてね。俺にはその子が、まるで天使や妖精のように見えた。その子は全然泣き止まなくてね。」
俺は美愛ちゃんの目が大きく開いたのを見逃さなかった。
「その子はお菓子が好きだと言っていたので、カバンの中からフランスのキャラメルをあげたんだ。Meuhのキャラメル」
「う、うそ」
「その子のおかげで、スイーツが大好きだと再認識でき、甘党であることにまた自信を持てるようになった。だから、父さんの会社では扱っていないお菓子専門の輸入会社を設立しようと決心した。いずれはコーヒーなども扱い、カフェを開きたいと思ってね。だから今の俺と会社がある。あとね、その子と約束したんだ。彼女が大きくなったら……」
美愛ちゃんの大きな瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。
ああ、やはり美愛ちゃんだったんだ、あの時の可愛いお姫様は。
「ぅ、み、雅さんがあの時の?」
「うん。また会えて嬉しいよ、俺の可愛いお姫様」
再び泣き始めた彼女を、俺の膝の上に座らせて
抱きかかえる。
さあ、ここからだ。絶対に君を逃がさない。
「美愛ちゃん、これから一番大事なことを話すから。あの日の君の存在は、俺にとって非常に大きなものだった。それに初めてできた彼女とのことで、今まで女性に対して冷めた気持ちを抱いていたと思う。これまでの関係はすべて後腐れのない関係ばかりだった。いつも寄ってくる女性たちは、俺自身のことよりも家柄や社長夫人という肩書を求める人ばかりで、次第に嫌気がさしてたんだ。そんな時、再び君に出会えた。初めはいつも通り、この子もすぐにクビになるんだろって」
額にキスをしながら、彼女を見つめる。
俺は美愛ちゃんの目が大きく開いたのを見逃さなかった。
「その子はお菓子が好きだと言っていたので、カバンの中からフランスのキャラメルをあげたんだ。Meuhのキャラメル」
「う、うそ」
「その子のおかげで、スイーツが大好きだと再認識でき、甘党であることにまた自信を持てるようになった。だから、父さんの会社では扱っていないお菓子専門の輸入会社を設立しようと決心した。いずれはコーヒーなども扱い、カフェを開きたいと思ってね。だから今の俺と会社がある。あとね、その子と約束したんだ。彼女が大きくなったら……」
美愛ちゃんの大きな瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。
ああ、やはり美愛ちゃんだったんだ、あの時の可愛いお姫様は。
「ぅ、み、雅さんがあの時の?」
「うん。また会えて嬉しいよ、俺の可愛いお姫様」
再び泣き始めた彼女を、俺の膝の上に座らせて
抱きかかえる。
さあ、ここからだ。絶対に君を逃がさない。
「美愛ちゃん、これから一番大事なことを話すから。あの日の君の存在は、俺にとって非常に大きなものだった。それに初めてできた彼女とのことで、今まで女性に対して冷めた気持ちを抱いていたと思う。これまでの関係はすべて後腐れのない関係ばかりだった。いつも寄ってくる女性たちは、俺自身のことよりも家柄や社長夫人という肩書を求める人ばかりで、次第に嫌気がさしてたんだ。そんな時、再び君に出会えた。初めはいつも通り、この子もすぐにクビになるんだろって」
額にキスをしながら、彼女を見つめる。



