でも今更後悔しても遅い。 現実は変わらない。 「陰口を言ってた看護師は今もう院長に突き出してる から、多分それなりの処分になると思う。」 そう悠輝に言われたが、 どんな処分になっても許せないと思った。 それくらい俺はその看護師たちに大切なものを 奪われた気分だった。 とにかく今はできる限り紗奈の隣で目覚めるのを 待つしかない。 今俺にできることはそれしか思いつかなかった。