その瞬間 紗奈ちゃんは振られると思ったのか、悲しそうな顔 をして謝ってきた。 そんな顔をさせたい訳じゃない。罪悪感を感じなが らも、自分の気持ちを伝えた。 「付き合ってください。」 そう言ったあと 「はい。私でよければお願いします。 陽向先生大好き。」 すぐにそう伝えてくれた。 顔を見ると口を手で押さえて涙目だった。 余計な不安な思いをさせてしまったけど、こうして 付き合うことができて俺もほんとに嬉しかった。 今日が1番幸せな日だった。