「んっ!!」
舌先の滑らかな湿った感覚が首筋に
触れると、山岡さんの柔らかい髪が
肌に触れて思わず声が出てしまった
恋人と別れてからこういうことを
久しくしていなかったからか、
忘れかけていた感覚だったのかも
しれない
『‥‥ねぇ‥‥そんな顔してると
本当に続けるよ?
俺‥‥茅葵のこと好きって知ってる
でしょ?』
「ちょっ!!‥‥待って‥‥
つ、続けないでくださいっ‥
や、山岡さん!!」
ドンッ!!
『ツッ!!』
膝を立てた時点でそこに当たる場所と、
美しい顔が歪んで固まる瞬間を
目の当たりにして一気に青ざめた
「す、すいません!!わざとじゃ‥」
『ん‥‥ごめん‥‥しばらく
そっと‥しておいて貰って‥いい?』
「‥ヒッ!!‥‥か、帰ります。
ご迷惑をおかけしました!!」
横たわって身動きしない山岡さんを
そのままにしてはいけないと思いつつも
私自身の心もいっぱいいっぱいで、
起き上がると鞄を手に取り山岡さんの
部屋を飛び出した。
バタン!!
「‥‥‥ふぅ‥‥つ、疲れた‥」
急所を蹴り上げたことよりも、
昨日からことごとくその雰囲気に呑まれ
流されていることに頭をポカポカと
両手で叩いてしまう
私の何を見て、私の何を知って
好きなんて言ってるのか分からない
昔の私を知ったら、きっと
山岡さんだって離れていくはず‥‥
最後に付き合った人だって、
それまでは良かったのに、
簡単に離れていったのだから‥‥
これ以上近づくのは危険だ‥
離れないと‥‥戻れなくなる。
ネックレスを丁寧に首から外し、
チェストの上のアクセサリーケースに
大切にしまった。
そして服を脱ぎ捨てると、
熱めのシャワーを浴びて目を覚ました。
私は何をしにここに来たのか。
何のために前の会社を辞めてまで、
デザインの道を選んだのかを
忘れてはいけない。
お姉ちゃんのようにはなれないけど、
何か一つでも誇りに思えることで
頑張るって決めたから。
土日は極力家から一歩も出ず、
久しぶりにデザイン画を作ること
に明け暮れたのだ
「おはようございます。」
月曜日、幸いなことに、山岡さんは
午前中は別件のクライアント様の
元に行く予定があり顔を合わせずに
すみ、いつも通り、事務や経理の仕事
を一つずつ片付けていた。
舌先の滑らかな湿った感覚が首筋に
触れると、山岡さんの柔らかい髪が
肌に触れて思わず声が出てしまった
恋人と別れてからこういうことを
久しくしていなかったからか、
忘れかけていた感覚だったのかも
しれない
『‥‥ねぇ‥‥そんな顔してると
本当に続けるよ?
俺‥‥茅葵のこと好きって知ってる
でしょ?』
「ちょっ!!‥‥待って‥‥
つ、続けないでくださいっ‥
や、山岡さん!!」
ドンッ!!
『ツッ!!』
膝を立てた時点でそこに当たる場所と、
美しい顔が歪んで固まる瞬間を
目の当たりにして一気に青ざめた
「す、すいません!!わざとじゃ‥」
『ん‥‥ごめん‥‥しばらく
そっと‥しておいて貰って‥いい?』
「‥ヒッ!!‥‥か、帰ります。
ご迷惑をおかけしました!!」
横たわって身動きしない山岡さんを
そのままにしてはいけないと思いつつも
私自身の心もいっぱいいっぱいで、
起き上がると鞄を手に取り山岡さんの
部屋を飛び出した。
バタン!!
「‥‥‥ふぅ‥‥つ、疲れた‥」
急所を蹴り上げたことよりも、
昨日からことごとくその雰囲気に呑まれ
流されていることに頭をポカポカと
両手で叩いてしまう
私の何を見て、私の何を知って
好きなんて言ってるのか分からない
昔の私を知ったら、きっと
山岡さんだって離れていくはず‥‥
最後に付き合った人だって、
それまでは良かったのに、
簡単に離れていったのだから‥‥
これ以上近づくのは危険だ‥
離れないと‥‥戻れなくなる。
ネックレスを丁寧に首から外し、
チェストの上のアクセサリーケースに
大切にしまった。
そして服を脱ぎ捨てると、
熱めのシャワーを浴びて目を覚ました。
私は何をしにここに来たのか。
何のために前の会社を辞めてまで、
デザインの道を選んだのかを
忘れてはいけない。
お姉ちゃんのようにはなれないけど、
何か一つでも誇りに思えることで
頑張るって決めたから。
土日は極力家から一歩も出ず、
久しぶりにデザイン画を作ること
に明け暮れたのだ
「おはようございます。」
月曜日、幸いなことに、山岡さんは
午前中は別件のクライアント様の
元に行く予定があり顔を合わせずに
すみ、いつも通り、事務や経理の仕事
を一つずつ片付けていた。



