そして、迎えた放課後。
部室には、自由研究部のメンバーが集まっていた。
萌音と、李優と、今朝下駄箱で会った天方まほろ君と。
そのまほろ君と同じクラスの、弦木唱(つるぎ となえ)君と。
唯一の一年生、後輩の無悪小羽根(さかなし こはね)君もいる。
その小羽根君が、まほろ君に尋ねた。
「えぇっと、まほろ部長…。今日はどんな活動をするんですか?」
「よくぞ聞いてくれた、後輩君!」
「…何ですか」
「今日から我が部は、李優君のラブレター開封部だ!」
「…」
…本当にやるんだ。
やると言ったらやる人、まほろ君。
「…また意味分かんない部活になりましたね」
「まほろさんが今日一日、『今日の部活動楽しみにしててくれよ!』って再三言ってたから、何をするのかと思いきや…」
「見るからにつまらなさそうなので、僕帰っても良いですかね…?」
「良いんじゃないですか?」
と、容赦のない会話をする小羽根君と唱君。
「こらっ!帰るんじゃない。部活はまだ始まったばかりなんだぞ!」
「…分かりましたよ…」
不承不承、といった様子で席に着く小羽根君。
萌音も含め、ちょっと変わった人が多い部活動だけど。
普段は凄く楽しいんだよ。…萌音の息抜きになるの。
パズルを研究したり、お料理を研究したり、健康を追求したり…。とにかく、毎日飽きないの。
悪夢にはすぐ飽きちゃうけど、この部活動は飽きない。
でも、今日の部活はいつもより、更に一風変わっている。
「…それで李優先輩、ラブレターがどうのっていうのは…?」
「あぁ…。実は、これのことなんだが…」
李優は、学生鞄の中から、今朝下駄箱に入れられていた封筒を取り出した。
「…何ですか?それ」
「今朝、下駄箱に入ってたんだ…。まだ開封してないから、中身は分からないが…」
「下駄箱に…手紙…。…まさか果たし状じゃないですよね?」
図らずも萌音と小羽根君、発想が同じだね。
「何で君達は、下駄箱に手紙が入ってたら果たし状だと勘違いするんだよ…」
だって、普通そう思うよね?
はっ、誰かが萌音との果たし合いを望んでる…!?…みたいな。
萌音は受けて立つよ。いつでも。
「下駄箱に手紙だぞ?これはどう考えてもラブレターだろ!」
うっきうきのまほろ君。
「そうなんですか…?まほろ部長って、いつも考え方が安直ですから…」
「言うねぇ君!」
「実際、ラブレターだと判断するのはまだ早いですよ」
と、今度は唱君が言った。
「え?どういうこと?」
「わざわざ手紙にして渡してくるんだから…。もしかしたら、本人にはなかなか面と向かって言えない苦情の手紙かもしれません」
苦情。
それは考えてなかった。
部室には、自由研究部のメンバーが集まっていた。
萌音と、李優と、今朝下駄箱で会った天方まほろ君と。
そのまほろ君と同じクラスの、弦木唱(つるぎ となえ)君と。
唯一の一年生、後輩の無悪小羽根(さかなし こはね)君もいる。
その小羽根君が、まほろ君に尋ねた。
「えぇっと、まほろ部長…。今日はどんな活動をするんですか?」
「よくぞ聞いてくれた、後輩君!」
「…何ですか」
「今日から我が部は、李優君のラブレター開封部だ!」
「…」
…本当にやるんだ。
やると言ったらやる人、まほろ君。
「…また意味分かんない部活になりましたね」
「まほろさんが今日一日、『今日の部活動楽しみにしててくれよ!』って再三言ってたから、何をするのかと思いきや…」
「見るからにつまらなさそうなので、僕帰っても良いですかね…?」
「良いんじゃないですか?」
と、容赦のない会話をする小羽根君と唱君。
「こらっ!帰るんじゃない。部活はまだ始まったばかりなんだぞ!」
「…分かりましたよ…」
不承不承、といった様子で席に着く小羽根君。
萌音も含め、ちょっと変わった人が多い部活動だけど。
普段は凄く楽しいんだよ。…萌音の息抜きになるの。
パズルを研究したり、お料理を研究したり、健康を追求したり…。とにかく、毎日飽きないの。
悪夢にはすぐ飽きちゃうけど、この部活動は飽きない。
でも、今日の部活はいつもより、更に一風変わっている。
「…それで李優先輩、ラブレターがどうのっていうのは…?」
「あぁ…。実は、これのことなんだが…」
李優は、学生鞄の中から、今朝下駄箱に入れられていた封筒を取り出した。
「…何ですか?それ」
「今朝、下駄箱に入ってたんだ…。まだ開封してないから、中身は分からないが…」
「下駄箱に…手紙…。…まさか果たし状じゃないですよね?」
図らずも萌音と小羽根君、発想が同じだね。
「何で君達は、下駄箱に手紙が入ってたら果たし状だと勘違いするんだよ…」
だって、普通そう思うよね?
はっ、誰かが萌音との果たし合いを望んでる…!?…みたいな。
萌音は受けて立つよ。いつでも。
「下駄箱に手紙だぞ?これはどう考えてもラブレターだろ!」
うっきうきのまほろ君。
「そうなんですか…?まほろ部長って、いつも考え方が安直ですから…」
「言うねぇ君!」
「実際、ラブレターだと判断するのはまだ早いですよ」
と、今度は唱君が言った。
「え?どういうこと?」
「わざわざ手紙にして渡してくるんだから…。もしかしたら、本人にはなかなか面と向かって言えない苦情の手紙かもしれません」
苦情。
それは考えてなかった。


