神に選ばれなかった者達 後編

朝から、そんなくら〜い話をしつつ。

李優と二人で、学校に到着。

今日も遅刻せずにやって来ました。

下駄箱で、靴を履き替えていると…。

「おっ、お二人さん。おはよー」

「あ、まほろくん…。おはよう」

そこで、萌音と李優と同級生で、そして同じ部活に所属しているお友達に会った。

この人は、二年Bクラスの天方(あまかた)まほろ君。

萌音達の所属する部活の、部長さんである。

…え?萌音は何部なのか、って?

…えーっと、今は何だっけ…?

「李優、ねぇ李優」

「何だよ?」

ちょいちょい、と李優の服の裾を引っ張る。

「今、萌音達、何部だっけ?」

「えぇと、確か…一昨日まではコメディ映画研究部だったが、昨日まほろが『飽きた』とか言い出して、今日からは別の部活になるはずだ」

あぁ、そういえばそうだったね。

コメディ映画、萌音は面白かったんだけどなぁ。

萌音達の後輩も、「ホラー映画より百倍はマシです」って言ってたし。

萌音達の部活は、その時時の気分によって部活の名称や活動内容が変わるという、非常にユニークな部活なのである。

各々、それぞれがその時好きなことやハマっていることを研究する。

通称、「自由研究部」。

何だか、自由そうで格好良いでしょ?

一つの部活を狭く深く極めるのも良いけど、色んなことに興味を持って、広く浅く楽しむのも、結構良いよ。

「で、まほろ。今日から何部にする予定なんだよ?」

「ふっふっふー」

よくぞ聞いてくれた、と言わんばかりのまほろくん。

「勿論、ちゃんと用意してきたからな。放課後を楽しみにしててくれ給え」

「今教えてくれないの?」

「放課後のお楽しみだ」

そっかー。残念。

じゃあ、今日一日、わくわくしながら待つとしようかな。 

「ったく…。次から次へと、よく思いつくもんだよ…」

と、呆れて言いながら。

下駄箱の蓋を開けて、上履きに履き替えようとした李優。

その時。

蓋を開けた瞬間、李優の下駄箱の中に入っていたらしい紙切れが、ひらひらと床に落っこちた。

…?

「…?李優、なんか落ちたよ」

「あ…?何だ?」

萌音は、落っこちた紙切れを拾い上げた。

薄いピンク色の封筒のようだ。

「…」

「…??」

「…!そ、それは…!」

李優は無言、萌音はきょとんと首を傾げ。

まほろ君だけが、驚愕に目を見開いた。