「これを見ると…こいつらもバケモノなんだなって実感するな…」
「うん、そうだね」
ここにあるのは、人間の死体じゃない。
バケモノの死体だ。
バケモノ専用の死体置き場なんだ。
しかも、このバケモノ…。
「李優、気づいてる?ここにいるの、全部女の人だ」
「え?」
「ほら、見て」
「ちょ、おい見せんなって」
萌音は黒い布を取っ払って、李優に死体の足の間を見せた。
ほら、ね?女の人でしょ。
「こっちの死体も…こっちの死体もそうだ。これも…」
「分かった、分かったからいちいち見せないでくれよ」
え、何で?見なきゃ分からないでしょ。
それに、特徴はもう一つ。
「ほら、お腹を見て」
「…あー…。…うん…」
李優は顔に手を当てたまま、指を開いて、その隙間から死体の「そこ」を見下ろした。
いずれの死体も、おへそから下、下腹部って言うのかな。その辺りに。
ハサミでジョキジョキ切ったみたいな、開腹手術の痕がある。
その傷口が開きっぱなしの人もいれば、ホッチキスみたいなのでパチンパチンと留めた痕が残っている人もいる。
縫い針で、雑に縫い合わせた痕が残ってる人もいるけど。
いずれにしても、まともな手術はされていないのは確かだ。
傷を雑に縫われたせいで、傷口からじとじとした、異臭を放つ黒い体液が滲んでいる。
何なら、その傷口の奥から、この人の「中身」まで覗いて見える。
痛そうだね。…死んでるけど。
お腹の、この部分を切られてるってことは…。
しかも、いずれも女の人の死体…。
「…てーおーせっかい?って奴?」
「あぁ…多分、帝王切開で出産した後なんだろうな…」
この女の人、きっとお腹に赤ちゃんがいたんだろうね。
で、その子を出産する為にお腹を切って、それから…死んじゃったんだ。きっと。
そう思えば、この死体の傷跡も納得出来る。
「でも、それで何で、顔がバラバラだったり腕がなかったりするんだろう?」
「…さぁな…。あまり、知りたいことじゃないな…」
…まぁ、そうだね。
「子供は何処に行ったのかな?生きてると思う?」
「分からない…。でも、生きてたとしても、そいつらは多分俺達の敵だぞ」
…だろうね。
出てきたら、子供だろうと容赦なく殺す。
でも、母親がこの状態なら、子供の方も健康とは言い難いと思うけど…。
だってこれ、明らかに出産に失敗してるでしょ?
だとしたら、生まれてきた子供も、きっとただでは…。
…その時だった。
「…!萌音」
「うん」
前方に、人の気配を感じて。
萌音と李優は、さっとベッドの影に隠れた。
「うん、そうだね」
ここにあるのは、人間の死体じゃない。
バケモノの死体だ。
バケモノ専用の死体置き場なんだ。
しかも、このバケモノ…。
「李優、気づいてる?ここにいるの、全部女の人だ」
「え?」
「ほら、見て」
「ちょ、おい見せんなって」
萌音は黒い布を取っ払って、李優に死体の足の間を見せた。
ほら、ね?女の人でしょ。
「こっちの死体も…こっちの死体もそうだ。これも…」
「分かった、分かったからいちいち見せないでくれよ」
え、何で?見なきゃ分からないでしょ。
それに、特徴はもう一つ。
「ほら、お腹を見て」
「…あー…。…うん…」
李優は顔に手を当てたまま、指を開いて、その隙間から死体の「そこ」を見下ろした。
いずれの死体も、おへそから下、下腹部って言うのかな。その辺りに。
ハサミでジョキジョキ切ったみたいな、開腹手術の痕がある。
その傷口が開きっぱなしの人もいれば、ホッチキスみたいなのでパチンパチンと留めた痕が残っている人もいる。
縫い針で、雑に縫い合わせた痕が残ってる人もいるけど。
いずれにしても、まともな手術はされていないのは確かだ。
傷を雑に縫われたせいで、傷口からじとじとした、異臭を放つ黒い体液が滲んでいる。
何なら、その傷口の奥から、この人の「中身」まで覗いて見える。
痛そうだね。…死んでるけど。
お腹の、この部分を切られてるってことは…。
しかも、いずれも女の人の死体…。
「…てーおーせっかい?って奴?」
「あぁ…多分、帝王切開で出産した後なんだろうな…」
この女の人、きっとお腹に赤ちゃんがいたんだろうね。
で、その子を出産する為にお腹を切って、それから…死んじゃったんだ。きっと。
そう思えば、この死体の傷跡も納得出来る。
「でも、それで何で、顔がバラバラだったり腕がなかったりするんだろう?」
「…さぁな…。あまり、知りたいことじゃないな…」
…まぁ、そうだね。
「子供は何処に行ったのかな?生きてると思う?」
「分からない…。でも、生きてたとしても、そいつらは多分俺達の敵だぞ」
…だろうね。
出てきたら、子供だろうと容赦なく殺す。
でも、母親がこの状態なら、子供の方も健康とは言い難いと思うけど…。
だってこれ、明らかに出産に失敗してるでしょ?
だとしたら、生まれてきた子供も、きっとただでは…。
…その時だった。
「…!萌音」
「うん」
前方に、人の気配を感じて。
萌音と李優は、さっとベッドの影に隠れた。


