私は以前、響也くんが私に話してくれたことを思い出した。
夢の中で私の命を救ってくれた、屋上に捨てられていた机と椅子。
響也くんの机と椅子。
あれ、クラスメイトに捨てられたんだって言ってたよね。
それじゃ…この人達が…。
「あいつの顔見ずに済んで、せいせいしたわ」
「ほんと。あんな陰キャには、不登校がお似合いだって」
「あはは。ウケる〜」
…。
…何がそんなに面白いの。
私の…命を救ってくれた人なのに。
だけど、これは私が自分の学校でしていることと同じだった。
私も同じことをしている。何の罪もないクラスメイトに。
自分がいじめられたくないばかりに、他人をいじめて、犠牲にしている。
夢の中でも現実でも、私は他人を犠牲にして自分だけ助かろうとしている。
私は醜い。
目の前にいるこの人達と同じ、最低の人間。最低の、最低の…人間のクズ。
踏みにじられる痛みは、誰よりもよく知っているはずなのに…。
…響也くん。
私、君と同じになるよ。
傷つけられる痛みを知っていながら、傷ついている人を見て見ぬ振りするよりも。
傷つけられるその痛みを共に耐え、共に涙を流せる人に。
一人じゃ耐えられない痛みと苦しみを、一緒に分け合おう。
…本当の強さって、きっとそういうことだよね?
…だから。
「…やめて」
「は?」
私は小さな、でも確かにそう言った。
「響也くんを悪く言わないで…」
あなた達に…私みたいな人間に、彼を悪く言う資格なんてないよ。
「響也くんは、私を助けてくれた…」
一度だけじゃない。
最初に会った時からずっと、私を守ってくれた。
今もずっと。
こんなどうしようもない私を、一生懸命、宝物みたいに守って…。
そんな彼の高潔さを、誰一人汚すことなんて出来ない。
「優しくて、強くて、勇気のある人なんだ…。だから、悪く言わないで…!」
「…」
私の必死の剣幕に、響也君のクラスメイト達は怯んだようだった。
「な、何マジになってんの…?あんた、あいつの何なのよ?」
…何だろうね。
私ごときがこんなことを言うのは、おこがましいかもしれないけど…。
「私は…私にとって、響也くんは命の恩人…」
そして。
「私の…大切な、友達よ…」
…響也くんが、私のことをどう思っていようと。
夢の中で私の命を救ってくれた、屋上に捨てられていた机と椅子。
響也くんの机と椅子。
あれ、クラスメイトに捨てられたんだって言ってたよね。
それじゃ…この人達が…。
「あいつの顔見ずに済んで、せいせいしたわ」
「ほんと。あんな陰キャには、不登校がお似合いだって」
「あはは。ウケる〜」
…。
…何がそんなに面白いの。
私の…命を救ってくれた人なのに。
だけど、これは私が自分の学校でしていることと同じだった。
私も同じことをしている。何の罪もないクラスメイトに。
自分がいじめられたくないばかりに、他人をいじめて、犠牲にしている。
夢の中でも現実でも、私は他人を犠牲にして自分だけ助かろうとしている。
私は醜い。
目の前にいるこの人達と同じ、最低の人間。最低の、最低の…人間のクズ。
踏みにじられる痛みは、誰よりもよく知っているはずなのに…。
…響也くん。
私、君と同じになるよ。
傷つけられる痛みを知っていながら、傷ついている人を見て見ぬ振りするよりも。
傷つけられるその痛みを共に耐え、共に涙を流せる人に。
一人じゃ耐えられない痛みと苦しみを、一緒に分け合おう。
…本当の強さって、きっとそういうことだよね?
…だから。
「…やめて」
「は?」
私は小さな、でも確かにそう言った。
「響也くんを悪く言わないで…」
あなた達に…私みたいな人間に、彼を悪く言う資格なんてないよ。
「響也くんは、私を助けてくれた…」
一度だけじゃない。
最初に会った時からずっと、私を守ってくれた。
今もずっと。
こんなどうしようもない私を、一生懸命、宝物みたいに守って…。
そんな彼の高潔さを、誰一人汚すことなんて出来ない。
「優しくて、強くて、勇気のある人なんだ…。だから、悪く言わないで…!」
「…」
私の必死の剣幕に、響也君のクラスメイト達は怯んだようだった。
「な、何マジになってんの…?あんた、あいつの何なのよ?」
…何だろうね。
私ごときがこんなことを言うのは、おこがましいかもしれないけど…。
「私は…私にとって、響也くんは命の恩人…」
そして。
「私の…大切な、友達よ…」
…響也くんが、私のことをどう思っていようと。


