神に選ばれなかった者達 後編

では登場人物解説。

まずは『負けて悔しい花一匁』から、萩原響也(はぎわら きょうや)君。

彼の名前は比較的楽に決まりましたが、この章のタイトル『負けて悔しい花一匁』は、かなり考えました。

他にも色々と候補があったと記憶していますが。

とにかく、「人として当たり前の生活」に「選ばれなかった人」、というイメージで、あれこれ考え。

まるでこの人、花一匁の最後の一人みたいだな、と思って。

そこで、このようなタイトルになりました。

花いちもんめ、って子供の頃やりませんでした?最近の子はやらないのかな…。

でもほら、花いちもんめって、育った場所によって地域差あるじゃないですか。

それで、色々調べたんですよ。

「か〜って嬉しい花いちもんめ♪」は、大体何処でも共通してたんですけどね。

地域によっては、途中から「隣のおばさん」が出てきたり。鉄砲を担いだり。

ちょっとしたカルチャーショックを受けてましたね。

で、そんな花一匁に、生まれながら負けていた響也君。

今回、生贄メンバーそれぞれが主人公視点で自分の過去を語るという形式なので。

はっきりと、作品の主人公ポジションが決まってないんですが。

一応、最初に出てくるこの響也君が、メイン主人公の扱いです。

ちなみにモデルは、『神殺しのクロノスタシス』の無闇君です。

私の作品の主人公は、大抵悲しい過去を持っているんですが。

この響也君は…また、辛い過去の持ち主ですね。

これまでとはベクトルの違う辛さ。

どうですか。こんな束縛の強い母親に、まるで実験体みたいに育てられたら。

よくグレなかったもんだ、君は。

その代わり、天然に育ちました。

萌音ちゃんと性格が似てますね。

萌音ちゃんは若干アホの子が入ってますが、響也君は相当頭が良いです。

何せ、お母様の英才教育を受けているので。

頭は良いのに天然という、そのギャップが書いてて楽しい子でした。

みらくちゃんのことを大切にしてるのが良いよなぁ。

普通、あんな酷い悪夢に巻き込まれたら、みらくちゃんみたいに怯えたり、泣いたりすると思いますが。

響也君は昔から、「理不尽な困難と向き合う」ことに慣れているので、比較的悪夢に慣れるのは早かったですね。

まぁ、最初の…ゾンビと戦っていた頃は、ちょっと不安定でしたが。

自分よりも怯えているみらくちゃんを見て、「この子を支えなくては」という使命感から、強くなったように思います。

それにしてもゾンビ編、長かったなぁ。

本来、あんなに長くゾンビと戦う予定なかったんですよ。

病院編もそうだけど。

もっとポンポンとバケモノ退治して、テンポ良く色んなバケモノを登場させようと思ってたんですよ。当初は。

バケモノ候補もいっぱいいました。キメラとかミイラとかエイリアンとか、ゴ●ラみたいな巨大なバケモノとか。

いまいちバケモノの皆さんを活躍させてあげられなかった。申し訳ない。 

とはいえ、響也君の武器は錐(きり)なんでね。

錐って知ってます?もし分からなかったら、画像検索してみてください。「あ、これかぁ」って思いますよきっと。

こんな錐一本でバケモノと戦えと言われたら、相当キツいですよ。

でも、貧相な武器でバケモノと果敢に戦う姿。

いかにも悪夢に立ち向かってる感があって、個人的には満足しています。

ちなみに、響也君はかなりお気に入りの主人公です。小羽根君よりは書きやすい。

彼がこれから悪夢をどう立ち向かうのか、是非とも見てみたいですね。