神に選ばれなかった者達 後編

一方、萌音はと言うと。





わーい。李優がいる。

夢の中じゃないのに、李優がいるよ。

何だか凄く嬉しいね。

「どうしたの?李優…」

今日は何の約束もしてなかったよね?

「いや…。別に…どうしてるかなと思って…」

「…??」

「…まぁ、ちょっと話したいことがあってな」

「ほほう。聞こうか」

「…何で偉そうなんだ?」

え?

「とにかく…悪いんだが、上がらせてもらって良いか?他にお客さん、来てる?」

「ううん、今日はまだいないよ」

我が家は大変兄妹が多いので。

大抵、誰かしら兄妹の友達が家に遊びに来ている。

けど、今日はまだ誰もいない。

李優が一番乗りだよ。

「一応、おじさんとおばさんに聞いてもらって良いか?」

「いいよー。ちょっと待ってね」

萌音はとてとて、と二階に駆け戻って。

パパとママに、「李優、家に上げても良い?」と聞いたところ。

「李優君ならいつでも大歓迎だよ」と二人共言ってくれた。

やったー。

もし駄目だって言われたら、庭の物置きでお喋りしなきゃいけないところだった。

萌音はまた急いで、玄関に戻った。

「李優ー。良いって」

「そうか。それじゃ、お邪魔します」

「お邪魔されまーす」

お休みの日なのに。夢の中じゃないのに。

李優に会えた。何だか、とっても嬉しいね。

「夢の中でバケモノを倒すより嬉しい…」

「…何言ってんの?」

「何でもなーい」

それよりも。

「李優、上に来て。二階」

「はいはい。お邪魔します」

「お邪魔されまーす」

と言って、萌音は李優を連れて二階の女の子部屋に向かった。