カプセルが壊れ、中の液体が溢れたことによって。
カプセルに入っていた「中身」…気味の悪いコウモリのなり損ないが、床にびちゃっ、と落ちた。
液体保存されていたということは、外気に触れると…。
「うわっ…」
グロいものなんて見慣れているはずのふぁにでさえ、思わずドン引きしてしまった。
カプセルという楽園から追い出され、冷たい外気に触れた「それ」は。
さながらイモムシのように、ぐにゅぐにゅ、ぐねぐね、と床をのたうち回り。
目をぎょろぎょろさせて、小枝みたいな手足をジタバタさせた。
しかも。
「クィィィィィキュアァァァァ」
意味不明な、断末魔の叫びをあげている。
非常に甲高い悲鳴で、思わず耳を塞いでしまった。
多分、マンドラゴラの悲鳴ってこんな感じなんだろうな。
聞いたことないけど。
「っ…。ふぁに、こいつ…とどめ、刺してくれないか」
同じく耳を塞いだ李優君が、ふぁににそう頼んできた。
マジ?そんな重要な役割、ふぁにがやるの?
でも、響也君の錐も、いそら君の鉄パイプも折れてしまってるし。
こんな時くらい、ふぁにも頑張るよ。
ふぁには耳から手を離し、弓矢をつがえた。
そして、のたうち回っている肉の塊に狙いを定めた。
こいつはとても人間には見えないが…。一応、狙うのは心臓の部分。
苦しそうに、断末魔の叫びをあげるそいつに向かって、弓をいっぱいに引いた。
…そうだよな。苦しいよな、生きてるのって。
…分かるよ。
救ってやることは出来ない。ふぁににはそんな力がない。
だから、ふぁにが苦しんでるあんたさんに、してあげられることは…一つしかない。
「…今、楽にしてやるからな」
せめて、その苦しみと共に、永遠に命を終わらせてやることだけ。
それだけだ。
ふぁには、弓を引いた。
放たれた鋭い矢が、過たず(あやまたず)にバケモノの心臓を貫いた。
「クフェッ」
最後に一鳴きして、バケモノは舌をだらんと垂らし、息絶えた。
どす黒い血が、傷口からてろてろと流れていた。
…何だろうな。苦しみから救ってやった…はずなのに。
バケモノを殺す度にふぁには、そのバケモノが…ほたるの姿みたいに見える。
こんな風にしてほたるは、眠りについたんじゃないかって。
…考える必要はない。余計なことは。
カプセルに入っていた「中身」…気味の悪いコウモリのなり損ないが、床にびちゃっ、と落ちた。
液体保存されていたということは、外気に触れると…。
「うわっ…」
グロいものなんて見慣れているはずのふぁにでさえ、思わずドン引きしてしまった。
カプセルという楽園から追い出され、冷たい外気に触れた「それ」は。
さながらイモムシのように、ぐにゅぐにゅ、ぐねぐね、と床をのたうち回り。
目をぎょろぎょろさせて、小枝みたいな手足をジタバタさせた。
しかも。
「クィィィィィキュアァァァァ」
意味不明な、断末魔の叫びをあげている。
非常に甲高い悲鳴で、思わず耳を塞いでしまった。
多分、マンドラゴラの悲鳴ってこんな感じなんだろうな。
聞いたことないけど。
「っ…。ふぁに、こいつ…とどめ、刺してくれないか」
同じく耳を塞いだ李優君が、ふぁににそう頼んできた。
マジ?そんな重要な役割、ふぁにがやるの?
でも、響也君の錐も、いそら君の鉄パイプも折れてしまってるし。
こんな時くらい、ふぁにも頑張るよ。
ふぁには耳から手を離し、弓矢をつがえた。
そして、のたうち回っている肉の塊に狙いを定めた。
こいつはとても人間には見えないが…。一応、狙うのは心臓の部分。
苦しそうに、断末魔の叫びをあげるそいつに向かって、弓をいっぱいに引いた。
…そうだよな。苦しいよな、生きてるのって。
…分かるよ。
救ってやることは出来ない。ふぁににはそんな力がない。
だから、ふぁにが苦しんでるあんたさんに、してあげられることは…一つしかない。
「…今、楽にしてやるからな」
せめて、その苦しみと共に、永遠に命を終わらせてやることだけ。
それだけだ。
ふぁには、弓を引いた。
放たれた鋭い矢が、過たず(あやまたず)にバケモノの心臓を貫いた。
「クフェッ」
最後に一鳴きして、バケモノは舌をだらんと垂らし、息絶えた。
どす黒い血が、傷口からてろてろと流れていた。
…何だろうな。苦しみから救ってやった…はずなのに。
バケモノを殺す度にふぁには、そのバケモノが…ほたるの姿みたいに見える。
こんな風にしてほたるは、眠りについたんじゃないかって。
…考える必要はない。余計なことは。


