ほたるママがどう思おうと、認めようと認めまいと、関係ない。
ほたるはほたるだし、ふぁにはふぁにだ。
この事実は変わらない。永遠に。
ほたるママが診察室から出てくる気配がしたから、ふぁには急いで待合室に戻った。
立ち聞きなんてしてませんよー、ってね。
病院から家までの帰り道は、お互い無言だった。
ふぁには何も言わなかったし、その必要もなかった。
でもほたるママは、ずっと、何か言いたそうな顔をしていた。
多分、色んなことを根掘り葉掘り、聞きたかったんだろう。
聞くのは別に構わないよ。
ふぁにに答えられることなら、何でも答えてあげる。
ほたるママがどうかは知らないけど、ふぁにには、疚しいことなんて何もないからな。
でも、結局ほたるママは何も聞かなかった。
度胸ってものがないな。度胸ってものが。
…で、帰宅後。
夜になったので、ふぁにはいつも通り、押し入れで寝ようと思ったのだが。
「今日は二階の部屋で寝なさい」
ほたるママが、ふぁににそう声をかけた。
これにはびっくりした。
ごめん、上手く聞き取れなかったからもう一回言ってもらって良い?
本当に?「貴様に室内は勿体ない。外で寝ろ」と言われてるんじゃなくて?
「部屋の中で、ちゃんと布団に横になって寝る」という当たり前のことが、ふぁににとっては有り得ない贅沢だったから。
それを許可されるなんて、まるで高級ホテルに宿泊させてもらえる気分である。
ふぁにもびっくりしたけど、それを横で聞いていた、ほたるの兄弟達もびっくりしていた。
「どういう風の吹き回し?」みたいな。
案の定、ほたるの兄が聞いた。
「どうしたんだよ?…どういう風の吹き回し?」
ほら。ずばり、その通りの台詞。
ほたるママは、困ったような顔で答えた。
「良いから、そうしなさい」
「…あ、そう…」
…。
何?この態度…。
なんか、よく分からんけど…ふぁにに気、遣ってんのかね?
…今更?遅くね?
優しくすれば、ほたるが目を覚ますんじゃないか、とでも思ってる?
安直な考えだなぁ。
それで起きてくれるんなら良いけどな。
ほたるは筋金入りのお寝坊さんだから、今更いくら気を遣ってくれても、そう簡単には起きないと思うけど。
ってか、もう手遅れなのでは?
…ま、良いか。
下手に「手遅れだと思うよ」と言って、「じゃあやっぱり押し入れで寝ろ」と言われたら損だし。
今日くらいは、きちんと横になって、布団の上で寝させてもらうよ。
いやぁ、素晴らしい贅沢だな。
ほたるはほたるだし、ふぁにはふぁにだ。
この事実は変わらない。永遠に。
ほたるママが診察室から出てくる気配がしたから、ふぁには急いで待合室に戻った。
立ち聞きなんてしてませんよー、ってね。
病院から家までの帰り道は、お互い無言だった。
ふぁには何も言わなかったし、その必要もなかった。
でもほたるママは、ずっと、何か言いたそうな顔をしていた。
多分、色んなことを根掘り葉掘り、聞きたかったんだろう。
聞くのは別に構わないよ。
ふぁにに答えられることなら、何でも答えてあげる。
ほたるママがどうかは知らないけど、ふぁにには、疚しいことなんて何もないからな。
でも、結局ほたるママは何も聞かなかった。
度胸ってものがないな。度胸ってものが。
…で、帰宅後。
夜になったので、ふぁにはいつも通り、押し入れで寝ようと思ったのだが。
「今日は二階の部屋で寝なさい」
ほたるママが、ふぁににそう声をかけた。
これにはびっくりした。
ごめん、上手く聞き取れなかったからもう一回言ってもらって良い?
本当に?「貴様に室内は勿体ない。外で寝ろ」と言われてるんじゃなくて?
「部屋の中で、ちゃんと布団に横になって寝る」という当たり前のことが、ふぁににとっては有り得ない贅沢だったから。
それを許可されるなんて、まるで高級ホテルに宿泊させてもらえる気分である。
ふぁにもびっくりしたけど、それを横で聞いていた、ほたるの兄弟達もびっくりしていた。
「どういう風の吹き回し?」みたいな。
案の定、ほたるの兄が聞いた。
「どうしたんだよ?…どういう風の吹き回し?」
ほら。ずばり、その通りの台詞。
ほたるママは、困ったような顔で答えた。
「良いから、そうしなさい」
「…あ、そう…」
…。
何?この態度…。
なんか、よく分からんけど…ふぁにに気、遣ってんのかね?
…今更?遅くね?
優しくすれば、ほたるが目を覚ますんじゃないか、とでも思ってる?
安直な考えだなぁ。
それで起きてくれるんなら良いけどな。
ほたるは筋金入りのお寝坊さんだから、今更いくら気を遣ってくれても、そう簡単には起きないと思うけど。
ってか、もう手遅れなのでは?
…ま、良いか。
下手に「手遅れだと思うよ」と言って、「じゃあやっぱり押し入れで寝ろ」と言われたら損だし。
今日くらいは、きちんと横になって、布団の上で寝させてもらうよ。
いやぁ、素晴らしい贅沢だな。


