神に選ばれなかった者達 後編

ーーーーー…生贄の仲間達が、夢の中の不気味な病院で戦っている間。

…そして、みらくが手術室の簡易クローゼットの中で、殺される俺を毎晩のように震えながら見ている間。

手術台の上で、さながら実験動物のように繰り返し、繰り返し殺されている俺が、何をしていたのかというと。

…夢を見ていた。

夢の中で、夢を見ていた。

あまりの痛みと苦痛に、自らの心を閉ざし、自分の内側に引きこもっていた。

そこで俺は、過去の自分の姿を見つめていた。

普段は、目を逸らし、思い出さないように記憶の奥に封じ込めていた。

…今更思い出したって、仕方がないことだから。

でも、決して忘れることは出来なかった。

覚えていてもしょうがないって分かっていても、忘れることは出来ない。

叔母と従姉妹が話していたことが、頭の中に強く残っていた。

…俺の「代わり」が、母の望む名門の私立小学校に合格したという。

そして、このまま…母の望む通り、名門の中学校に入学し、高校に入り…きっと、名だたる大学に入学するのだろう。

…かつて母が、俺に望んだように。