神に選ばれなかった者達 後編

このままじゃ、病室の異常を察知した黒衣人間共が駆けつけてくるんじゃないか、と心配したが。

その必要はなかった。

「…んぁ…」

目を覚ますと、そこはいつもの…妹尾家の押し入れだった。

…なーんだ。いつの間にか朝になったのか…。

「…ん〜…。…あてっ…」

思いっきり腕を伸ばすと、またしても押し入れの天板に腕をぶつけてしまった。

…いい加減学習しろっての…。

…それから。

「…おーい、ほたるくーん」

ふぁには、自分の中にいるほたるに声をかけた。

そろそろ起きてくれないかなぁ、って。

「ほたるくーん…。起きろよ。もう朝だぞー…」

お友達のふぁにが、こんなに呼んでるっていうのに。

我が友ほたる君は、相変わらずぐっすりとお休みだった。

…駄目か。

相変わらず、あいつはよく寝るなぁ…。

起きてくる様子が全く無いよ。

寝坊助も、ここまで来ると才能だな。

…さて、ほたる君が起きてこないのなら、仕方がない。

今日も、この身体を動かすのは、ふぁにだということだ。

たまにはふぁにも、一日中身体の奥に引きこもって寝てたいよ。

そんな贅沢、許されないもんかなぁ。

…しかし。

残念ながらこの日は、最低の厄日であった。