震えて、怖くて、逃げ続ける日々を送って。
そんな毎日が、長く続かないことは分かっていた。
「ねぇ、みらく。スマホ光ってるよ?」
「えっ…?」
昼休み。
女友達に、そう声をかけられた。
見ると、私が机の中に入れていたスマホの画面が光っていた。
…!電源、消しておいたのに…。
まるで、「逃げるな」と言われているようで、寒気がした。
「誰かから連絡?」
「う…うん、そうね…。そうみたい…」
震えながら、私はスマホを手に取った。
勿論そこには、『処刑場』の掲示板が。
見ないようにしようと思っていたのに、嫌でも目に入ってきてしまった。
『天使ちゃん∶【定期】響也、みらく、見てるなら返信をしてくれ』
佐乱李優くんからのメッセージだった。
掲示板の履歴には、何度もそのメッセージが残っていた。
李優くんはずっと、私と響也くんの安否を心配してくれていた。
…李優くんだけではない。
『ポンコツスナイパー∶生きてるのかどうかだけでも報告してくれよ。
ポンコツスナイパー∶面倒だったら、顔文字一個でも良いから』
妹尾ふぁにくんからも、そのようなメッセージが掲示板に届いていた。
『シスコン兄の妹∶響也さん、みらくさん、元気ですか?
シスコン兄の妹∶元気じゃなくても、ここを見ていたら返信ください。
シスコン兄∶のぞみが心配してるから、早く返信してくれ』
空音のぞみちゃん、空音いそらくんからも、同じようにメッセージが来ていた。
私と、響也くんを心配して。
私はこのメッセージを、ずっと無視してきたのだ。
見ないようにして…必死に目を逸らして。
私は、慌ててスマホの画面をオフにしたけれど。
…一度見てしまったら、これ以上無視することは出来なかった。
居留守を使っているような、長時間既読無視しているような、そんないたたまれない気分だった。
「…みらく?どうかした?」
スマホを手に固まってしまっている私に、女友達が声をかけた。
「…だ、大丈夫…。…何でもない…」
「そう?…それなら良いけど…」
友達には相談出来なかった。
これは、私が向き合わなければならない問題だった。
「それよりさぁ、みらく。今日、帰りスタボ寄っていかない?」
「そうそう。新作のあんみつ味のフラペチーノが美味しそうで…」
何も知らない呑気な友達が、私をそう誘ってくれた。
…中学校の時だったら、望むべくもない友達からの誘いだった。
…でも。
「…ごめん。ちょっと、今日…用事があって。また誘ってくれる?」
「なーんだ、来ないの?」
「残念」
私は、曖昧に笑って誤魔化した。
…これ以上、目を逸らし続けるのはもう限界だった。
そんな毎日が、長く続かないことは分かっていた。
「ねぇ、みらく。スマホ光ってるよ?」
「えっ…?」
昼休み。
女友達に、そう声をかけられた。
見ると、私が机の中に入れていたスマホの画面が光っていた。
…!電源、消しておいたのに…。
まるで、「逃げるな」と言われているようで、寒気がした。
「誰かから連絡?」
「う…うん、そうね…。そうみたい…」
震えながら、私はスマホを手に取った。
勿論そこには、『処刑場』の掲示板が。
見ないようにしようと思っていたのに、嫌でも目に入ってきてしまった。
『天使ちゃん∶【定期】響也、みらく、見てるなら返信をしてくれ』
佐乱李優くんからのメッセージだった。
掲示板の履歴には、何度もそのメッセージが残っていた。
李優くんはずっと、私と響也くんの安否を心配してくれていた。
…李優くんだけではない。
『ポンコツスナイパー∶生きてるのかどうかだけでも報告してくれよ。
ポンコツスナイパー∶面倒だったら、顔文字一個でも良いから』
妹尾ふぁにくんからも、そのようなメッセージが掲示板に届いていた。
『シスコン兄の妹∶響也さん、みらくさん、元気ですか?
シスコン兄の妹∶元気じゃなくても、ここを見ていたら返信ください。
シスコン兄∶のぞみが心配してるから、早く返信してくれ』
空音のぞみちゃん、空音いそらくんからも、同じようにメッセージが来ていた。
私と、響也くんを心配して。
私はこのメッセージを、ずっと無視してきたのだ。
見ないようにして…必死に目を逸らして。
私は、慌ててスマホの画面をオフにしたけれど。
…一度見てしまったら、これ以上無視することは出来なかった。
居留守を使っているような、長時間既読無視しているような、そんないたたまれない気分だった。
「…みらく?どうかした?」
スマホを手に固まってしまっている私に、女友達が声をかけた。
「…だ、大丈夫…。…何でもない…」
「そう?…それなら良いけど…」
友達には相談出来なかった。
これは、私が向き合わなければならない問題だった。
「それよりさぁ、みらく。今日、帰りスタボ寄っていかない?」
「そうそう。新作のあんみつ味のフラペチーノが美味しそうで…」
何も知らない呑気な友達が、私をそう誘ってくれた。
…中学校の時だったら、望むべくもない友達からの誘いだった。
…でも。
「…ごめん。ちょっと、今日…用事があって。また誘ってくれる?」
「なーんだ、来ないの?」
「残念」
私は、曖昧に笑って誤魔化した。
…これ以上、目を逸らし続けるのはもう限界だった。


