萌音が間違ってるなら、はっきりそう言って欲しい。
しかし。
「…いや、萌音は間違ったことは言ってないよ」
李優は、そう言ってくれた。
…そっか。
まぁ、そうだよね。
李優は優しいから、仮に萌音が間違ってると思ってても、「お前は間違ってる」なんて言わないよ。
「以前の、ゾンビの世界の時でもそうだ…。みらくは、響也に甘えてる節があった」
「うん」
「まだ生贄に選ばれて間もないから…。ってのもあるだろうが、それは響也だって同じだし…」
あの二人、ほぼ同時期に生贄に選ばれたんだよね。
みらくちゃんは、ずっと学校の屋上に隠れてたらしい。
「いずれは向き合わなきゃいけない。自分の力で戦う覚悟を決めなきゃいけない…」
「うん」
「俺もふぁにも、あんまり厳しいことは言えないし…。空音兄妹もお互いを守ることに必死だから、つい見逃してしまってたけど…。…萌音、言いにくいことを言ってくれてありがとうな」
「…うん」
まさか、感謝までされてしまうとは。
あと、萌音は別に言いにくいことだとは思ってないよ。
ただ思ったことを言葉にしただけ。
「みらくは自分の運命と向き合わなきゃいけない。それは確かだ。でも、だけど…」
「…」
「…何とか、二人を…響也とみらくを助けてやれないか。…そのことをお前と相談しようと思ってな」
…あぁ、そう。成程。
その為に、わざわざ真っ昼間に、夢の中の話を切り出したんだね。
「みらくだけが頑張らなきゃいけない訳じゃない。どういう因果か分からないけど、俺達は同じ悪夢を共有する仲間だ。そうだろ?」
うん。
「なら、互いに協力し合わなきゃならない。みらくが自分と向き合うか否かは別の話だ」
李優の言ってることは分かるよ。
みらくちゃんが逃げるか戦うかは関係ない。
萌音達は仲間なんだから。仲間として協力し合わなきゃならない。
そういうことでしょ。
「それに、みらくのこと以上に、このままじゃ響也が心配だ」
「そうだね」
彼、全然『処刑場』にも姿を見せないしね。
間違いなく今の彼は、現実への「侵食」が進行して、日常生活を送ることさえ難しくなっているはずだ。
「響也を助けなきゃならない。それにみらくのことも…。だから…」
「…助けに行きたいんだね?李優は」
「…あぁ」
李優は、はっきりと頷いた。
そっか。
…本当に、李優は優しい人だね。
夢の中でどうなろうと自己責任。何が起きようと、自分で対処しなければならない。
そんな風に割り切っている萌音とは、正反対だ。
萌音は、そんな優しさの塊みたいな李優のことが眩しいよ。
しかし。
「…いや、萌音は間違ったことは言ってないよ」
李優は、そう言ってくれた。
…そっか。
まぁ、そうだよね。
李優は優しいから、仮に萌音が間違ってると思ってても、「お前は間違ってる」なんて言わないよ。
「以前の、ゾンビの世界の時でもそうだ…。みらくは、響也に甘えてる節があった」
「うん」
「まだ生贄に選ばれて間もないから…。ってのもあるだろうが、それは響也だって同じだし…」
あの二人、ほぼ同時期に生贄に選ばれたんだよね。
みらくちゃんは、ずっと学校の屋上に隠れてたらしい。
「いずれは向き合わなきゃいけない。自分の力で戦う覚悟を決めなきゃいけない…」
「うん」
「俺もふぁにも、あんまり厳しいことは言えないし…。空音兄妹もお互いを守ることに必死だから、つい見逃してしまってたけど…。…萌音、言いにくいことを言ってくれてありがとうな」
「…うん」
まさか、感謝までされてしまうとは。
あと、萌音は別に言いにくいことだとは思ってないよ。
ただ思ったことを言葉にしただけ。
「みらくは自分の運命と向き合わなきゃいけない。それは確かだ。でも、だけど…」
「…」
「…何とか、二人を…響也とみらくを助けてやれないか。…そのことをお前と相談しようと思ってな」
…あぁ、そう。成程。
その為に、わざわざ真っ昼間に、夢の中の話を切り出したんだね。
「みらくだけが頑張らなきゃいけない訳じゃない。どういう因果か分からないけど、俺達は同じ悪夢を共有する仲間だ。そうだろ?」
うん。
「なら、互いに協力し合わなきゃならない。みらくが自分と向き合うか否かは別の話だ」
李優の言ってることは分かるよ。
みらくちゃんが逃げるか戦うかは関係ない。
萌音達は仲間なんだから。仲間として協力し合わなきゃならない。
そういうことでしょ。
「それに、みらくのこと以上に、このままじゃ響也が心配だ」
「そうだね」
彼、全然『処刑場』にも姿を見せないしね。
間違いなく今の彼は、現実への「侵食」が進行して、日常生活を送ることさえ難しくなっているはずだ。
「響也を助けなきゃならない。それにみらくのことも…。だから…」
「…助けに行きたいんだね?李優は」
「…あぁ」
李優は、はっきりと頷いた。
そっか。
…本当に、李優は優しい人だね。
夢の中でどうなろうと自己責任。何が起きようと、自分で対処しなければならない。
そんな風に割り切っている萌音とは、正反対だ。
萌音は、そんな優しさの塊みたいな李優のことが眩しいよ。


