神に選ばれなかった者達 後編

――――――…傷つけられることが怖かった。

誰だって、きっとそうだと思うけど。

だけど私は、誰よりも、傷つけられることに怯えていた。

嫌われたくなかった。一人ぼっちになりたくなかった。

その為なら、卑怯なことをしても、誰かを傷つけても良い。

それは許されないことだって分かっていても、私は自分を守る為に、自分の手を汚し続けた。




…その報いが、これだということなのだろうか。