「梨音~!」
そう呼ばれて高鳴る心臓を持ってる私は救いようもない人間だ…。
どんなに罵倒されても
どんなに冷めた目で見られても
私のこの気持ちにウソはつけない。
後ろ指指されたって
今にもあふれだしそうな気持ちにブレーキなんてかけれない
小さな頃から
ずっと呼ばれている私の名前
あなたに呼ばれる自分の名前が大好きになった。
こんな気持ち
異常だって分かってる。
この想いが
報われないなんて百も承知。
報われるなんて思ってない。
報われるはずがない。
私とあなたは
同じ人のお腹から産まれたんだから…。
同じ家に住んでるんだから…。
同じ家で育って
同じ家で成長して…
ずっと同じ生活してたんだから。
家族という関係
兄妹という関係を
ずっとずっと
保ってきたんだから。