屋上にて、君へ

歌い始めてから10分もしない内に、観客は15人程にまで増えていた。


何十個もの目があたしを見ている。

皆がキラキラと好奇心の目を輝かせている。

曲が終わる度に拍手喝采。

リクエストの嵐。





そんな中、ある一人の女の子があたしに近づいてきた。