「CHERRY アナタの隣で
(あれ?)」

はてなが一つ。

「CHERRY ずっとずっと
(あれれ??)」

はてなが二つ。

確かに自分の口は動いている。


公園には他に人間はいない。


「えー、山田千夏と申します」


違う。

「あーあーあーあー……ああぁぁぃーー??!」

不気味だ。

自然と音階を踏んでしまっている。

あたしじゃない。

あたしの声じゃない!?

誰だ?

あたしは急いでバックをあさった。小刻みに指が震えている。

その指で、ブルーの手鏡をそっと開いた。