屋上にて、君へ

「山田さん、ちゃんとレバー食べてる?」

「いやまだあまり食べれないです」


以前あたしが冬のマラソン大会で鼻血を大量に放出し、更に乙女週間二日目だった時、ハル先生に怒られてしまったのだ。

ただでさえ血液の不足する乙女週間中に鼻血。

しかも好き嫌いとか結構多いあたしは、その日軽い貧血を起こし、いつにも増して真っ青な顔でハル先生のもとへかつぎ込まれた。


その時に言っていたのだ。

レバーレバーレバー!


あなた、レバーを食いなさい


って。






「ダメよー、女の子なんだし鉄分とらなきゃ! プルーンなんかもいいから」

「あっ、プルーンなら食べれるかも」

ハル先生は、あたしに「特別ね」と言ってプルーン味のヨーグルトキャンディを手渡した。



「それと、フフフ」

「なっ、なにハル先生」

「山田さんもやるわねぇ。さすがあたしの一番弟子だわぁ」


「へ?」


あたしが分けわからず阿呆みたいに口を開けてると、保健室の扉がガラリと開いた。

ハル先生がニヤつく理由。


ああナルホドナルホド