「羽留香起きや!!」


「え?」


「朝やで!!
学校行かなアカンやろ!!」


「あっ!!
ほんまや
忘れとった」


「忘れたらアカンやろ」


「ほんまにやで」


笑いながら
学校の用意をした


「母さん行ってくるー」


「航ママ行ってきまぁす」


「はぁい
行ってらっしゃーい」


航太の家を出て
歩いて学校に向かった


「羽留香ー」


「何?」


「俺達付き合ってるんやで?
分かってる?」


「え!?
付き合ってるん!?」


「やっぱ分かってなかった…
両思いやねんから
付き合うんは当たり前やろ!!」


「あっそっか…
付き合ってるんか…
じゃあ手………
繋ぎたいな………」


「羽留香可愛いなー
手繋ごっか
可愛い羽留香のお願いやし」


「なんか夢みたい……」


「え?
夢?
なんで?」


「だって……
羽留の夢何か知ってる?」


「そーゆえば知らん
夢の話ししたら羽留香
はぐらかしてどっか行ってた」


「うん
小学校の入学式の日に
航太と羽留ぶつかったやん?」


「うん」


「あの時お母さんに
羽留あの子と結婚するー
ってゆうてん…
あれからも羽留の夢
変わってへんもん……」