少女と過保護ーズ!!続

「まさか…」


「そんな…」



青ざめて、ジリッと後ずさる蓮と桂。



「なんて教えたの?」


「理不尽な暴力に屈するな。まずは顔面攻撃で、おっぴろげて無防備な股間を潰す気で蹴りあげろ」



ハイネには丁寧に身ぶり手振りで教えたが、コイツらなら、今の説明で十分だろう。



「…それは…うん。最凶」


「ハイネがしたのは、膝蹴りだったらしいが」


「「「「「!!??」」」」」



麻也以外が、いっせいに股間を押さえ前屈みになる。



止めろ。



「てか、最初のチビのあの凶行は、やっぱお前のせいじゃねえかっ!!」



ゴッとまた殴られる。


いい加減、痛てぇんだが?


イラッとした俺は、竜ちゃんに頭突きをかます。



ゴッガッッ!!

と良い音がした。


少しスッキリ。



「いっでぇぇええっっ!?」


あの凶行とは、ハイネがココに来たばかりの頃、強さを見せる!!と仲間たちを金蹴りして倒していったことだ。


今考えれば、そうかもな。




「あの凶行?」


「その話は後。じゃないと、俺が再現するよ?」


「「すみません」」



麻也は本気だ。


それがわかったからか、聞きたがった死桜と話そうとした桂が黙る。



「やっくん」


「ああ」



先を促され、続きを話すがもう、この話は終わりに近い。



「聞いてもいいかしら?あっ、あたしは伊藤凛」


「あっハイ!!あたしは高遠ハイネです。あたしで答えれることなら」


「ハイネって呼んでもいいかしら?」


「ハイ」


「じゃあハイネ。あなたの従兄はあなたを好きなんじゃないの?従兄としてではなくて、"女"として」



その言葉に麻也が頷く。



「それは俺も思った」


「そうか?俺には、あの野郎がチビを憎んでるのかとさえ思うぞ」



竜ちゃんの言葉に、今度は俺が頷く。



「ハイネもそう言った」



真っ直ぐ、凛さんの目を見て。



「それはないです」


「どうして?」


「あたし最近…」